ある本に出会ってから人生が変わった、情熱的な衝動に駆られた、なんてことあるんじゃないでしょうか。
私もそのうちの一人で、旅本を読んでから海外旅行が大好きになりました。
旅本を読みたいけど、どんな本がいいか分からないから教えて欲しいな。
旅の移動中、機内でじっくり読める旅の本を知りたいな。
今回はこんな要望に答えていきます!
海外旅行と読書が趣味な僕が、旅行の本にテーマを絞って「読むと海外旅行に行きたくなる本」を9冊選んだので紹介しますね。
この中の1つにでも当てはまった方は、この記事を参考にして、あなたにとって素敵な本を見つけてみてください。
深夜特急 / 沢木 耕太郎
全てのバックパッカーのバイブル的な本。
深夜特急を見て海外旅行をしたくなった人や、バックパッカーになりたくなった方も多いはず!
かく言う私も海外旅行へ行く前にこの本を読み、海外旅行に目覚めて海外を放浪していました。
自由と解放感を満喫する作者の魅力に引き込まれ、海外旅行にどうしても行きたくなるような情熱的な本ですよ。
旅行というよりは、冒険的な「旅」をしてみたい!という方におすすめできる本です。
アルケミスト夢を旅した少年 / パウロ コエーリョ
羊飼いの少年がヨーロッパからアフリカに旅に出るという話の、世界的なベストセラーとなった本。
少年が旅を通して出会いと別れを繰り返したり、今までに経験したことのない体験をしたりしながら、人生について学んでいきます。
旅の本としてももちろんですが、自己啓発書としてもかなり参考になりました。
- 言い訳をして夢を諦めないこと
- 他人の評価を気にしすぎて自分を見失わないこと
- 失敗を恐れず、今を一生懸命生きること
この本に書いてある旅を通して、このようなことを知ることができますよ。
ボリュームも少なく、表現もやわらかいので、読書が苦手な人でもまずはアルケミストを読んでみて欲しいです。
人生とは旅だとはよく言いますが、人生に悩んでいている人に特におすすめできます。
旅のラゴス / 筒井康隆
この本は、突然高度な文明を失った代償として、人間が超能力を使えるようになった世界で、ひたすら旅を続ける男ラゴスの物語。
主人公のラゴスが旅に出て、帰ってきて、また旅に出るという旅の繰り返し。
結局ラゴスがなぜ旅を続けるのか、答えが出ないまま物語が終わります。
生涯をかけて旅をするラゴスを通し、「なぜ人は旅をするのか?」という問いを投げかけて来る物語です。
旅の目的・意味とは?なんで旅行をしたくなるのかを、直感的に理解できる名作です。
私の名前は、高城剛。住所不定、職業不明 / 高城剛
高城さんは仕事をしながら海外で生活をするノマドワーカー。
世界で活躍する高城さんの仕事感や生き方を知ることで、自分の固定観念がガラガラと崩れていきます。
本書のように自分と徹底的に向き合い、自分がこの先「どう生きて行きたいのか?」を考えさせられる内容です。
旅をしながら仕事をしてみたい!自分の将来をどうすればいいかわからない!価値観を広げたい!
こんな方に特におすすめできる本です。
自分を含む世界を客観視することで、世界と可能性が広がる。そんな人生のヒントをくれますよ。
ラオスにいったい何があるというんですか? / 村上春樹
村上春樹さんの旅について書かれた代表的なエッセイ紀行文。
「言語化」の抜群の上手さから、その紀行文を読むと、実際その土地に行ったような気持になります。
旅について書かれた最後の文で特にお気に入りの箇所があるので紹介します。
僕がラオスから持ち帰ったものといえば、ささやかな土産物のほかには、いくつかの光景の記憶だけだ。
でもその風景には匂いがあり、音があり、肌触りがある。そこには特別な光があり、特別な風が吹いている。何かを口にする誰かの声が耳に残っている。そのときの心の震えが思い出せる。
それがただの写真とは違うところだ。それらの風景はそこにしかなかったものとして、僕の中に立体として今も残っている。これから先もけっこう鮮やかに残り続けるだろう。
それらの風景が具体的になにかの役に立つことになるのか、ならないのか、それはまだわからない。結局のところたいした役には立たないまま、ただの思い出として終わってしまうのかもしれない。しかしそもそも、それが旅というものではないか。それが人生というものではないか。
のんびりとしていて、そして優しい。そんな旅の雰囲気が伝わってくる書籍です。
旅行が好きな方、旅をしている気分になりたい方におすすめです。
世界をひとりで歩いてみた 女30にして旅に目覚める / 眞鍋かをり
マルチタレントとして人気な眞鍋かをりさん。
そんな眞鍋さんの趣味はなんと「海外ひとり旅」。
ひとり旅に目覚め、「自分で行動を起こす達成感、縛りのない自由感、現地人との交流、危険な経験」を通し、成長していく姿が描かれています。
行動的でチャレンジ精神旺盛な眞鍋さんのひとり旅を読んでいると、きっとあなたもひとり旅に飛び出したくなるはず。
臨場感たっぷりなので、読み物としてもかなり面白いです。
ひとり旅に行ってみたい!けどちょっと不安だな。って方におすすめ。
冷静と情熱のあいだ / 江國香織・辻仁成
美しい。ただその一言に尽きる海外恋愛小説。
主人公の順正とあおいは日本で学生時代をともにし、深く愛し合っていましたが、別れてそれぞれの人生を歩んでいました。
順正はイタリアのフィレンツェで絵画修復師をめざし、恋人もいましたが、あおいのことが忘れられず。
ある日、順正はあおいがイタリアのミラノにいることを知り、その場を訪れるとあおいはアメリカの恋人と暮らしていました。
そして10年前の約束である「あおいの30歳の誕生日に、フィレンツェのドゥオーモのクーポラで会おう。」ということを思い出します。
約束を覚えているかどうかもわからない、相手が覚えているかどうかもわからない、しかもお互い恋人もいる。
そんな二人の恋の展開はいかに?というときめきストーリー。
この小説は、江國香織が女性目線でストーリーを書き、次に辻仁成が男性目線でストーリーを書いて掲載するという交互連載で書き上げられました。
女性目線のパートは『Rosso(ロッソ)』、男性目線のパートは『Blu(ブリュ)』として、別々の単行本で売られています。
女性目線、男性目線のどちら共の立場で読むことができ、一気に2冊読めてしまします。
美しすぎる心理的描写に引き込まれ、心がかなりくすぐられますよ。
街並みの描写がとてもうまく、ヨーロッパに旅をしたくなるような一冊です。
行かずに死ねるか!世界9万5000km自転車ひとり旅 / 石田ゆうすけ
大企業のサラリーマンを辞め、ヤケクソになりながら自転車世界一周のたびに出て若者の日記的物語。
「世界一を見つける」をテーマに、5大陸9万5,000kmを走破した彼は、どんな世界一を見つけたのでしょうか。
まさに興奮!血の騒ぎ!という言葉が似合う書籍。
7年半もの期間を通して感じることができた「人間のすべての感情」がそのままのスピード感で再現されています。
読みだしたら止まらない!自転車での世界一周を、同じスピード感で疑似体験できる書籍です。
死ぬまでに行きたい!世界の絶景 / 詩歩
59万人が「いいね! 」したFacebookページ「死ぬまでに行きたい! 世界の絶景」から、特に人気のあった絶景を厳選した写真集。
見たこともないような世界の絶景がいくつもあり、写真を見ているだけで旅に出たくなります。
この本の良いところは綺麗な写真が見れるだけではなく、
- 行くまでに必要な予算
- ちょっとしたガイド
- 訪れる時のおすすめな季節
以上の情報がついているので、旅までのステップがより具体的になるところ。
写真を見ているだけでも癒やされますし、行ってみたい場所も見つかるので、旅を始めたい人にピッタリの本です。
海外旅行では景色を楽しみたい。そんな景色をたくさん知ることができる本ですよ!
まとめ:海外旅行に行きたくなる本おすすめ9選
私が読んで、海外旅行好きな人に読んで欲しい本を9冊選びました。
旅をすることで物事を考えたり、旅を通して学ぶ事ができる本が多かったように思います。
- あなたが人生を通して、本当に大切にしたいものは何でしょうか?
- あなたが人生を通して、必死になれるものは今見つかっていますか?
海外を旅をして自分探しをする方は多いと思いますが、海外で自分が見つかることはほぼありません。
大切なことは、旅を通して多くを知り、自分自身を見つめ直すこと。
その中に、「自分」というものが存在するのではないでしょうか。
今回紹介した中に、自分を見つめ直すきっかけになるような本があれば嬉しいです。