中国・北京に訪れたからには、絶対に行っておきたい世界遺産「万里の長城」。
はるばる北京に観光に来た目的は万里の長城だ!と言っても過言ではないくらい、超人気観光スポットですよね。
というわけで本記事は、万里の長城(八達嶺長城)へ実際に訪れた経験をもとに、知っておきたい歴史情報、訪問記、行き方などを解説していきます。
誰しもが人生で一度は見ておきたい絶景の世界遺産です!
万里の長城について知っておきたい歴史情報
世界遺産である「万里の長城」について、行く前に知っておきたい歴史情報を簡単に解説していきます。
歴史的な背景を知ってから見に行くと、より万里の長城を楽しむことができますよ。
いつできたの?作った人は?
紀元前214年、秦の始皇帝によって建設が開始されました。
その後もいくつかの王朝によって修築と移転が繰り返され、今ある「万里の長城」が完成したと言われています。
長さは何キロ?(どこからどこまで?)
2012年6月5日に、中国の国家文物局は、万里の長城の総距離が「21,196km(13,170マイル)」と発表しました。
ちなみに現存する人工壁の延長距離は、6,259.6km。
長い歴史により砂漠に埋もれたり、壊れてしまったりした部分の総距離を科学的に計算し、この距離になったそうです。
さすが、「宇宙から肉眼で見える唯一の建造物」と言われているだけの事はありますね。
※実際は見えないらしい…
作った目的は?
万里の長城は、外敵である「匈奴(きょうど)」の侵略を防いで領土を守るため、そしてシルクロード貿易を守るために築かれました。
スケールは違いますが、日本で言う、城を守るために堀を作った背景に似ていますね。
これだけの防御壁を築くほど、壮大で険しい歴史的背景があったのでしょう。
北京から観光できる長城の場所
北京付近の長城の場所としては、
- 八達嶺長城(はったつれい)
- 慕田峪長城(ぼでんよく)
- 司馬台長城(しばだい)
- 金山嶺長城(きんざんれい)
- 蟠龍山長城
- 古北口長城(こほくこう)
- 大榛峪長城(だいしんよく)
- 黄花城長城(こうかじょう)
- 箭扣長城(せんこう)
- 水関長城(すいかん)
- 居庸関 ・居庸関長城(きょようかん)
- 挿箭嶺長城(そうせんれい)
以上の12種類あります。
特に上の2つが、万里の長城の中で観光地化されていて有名です。
交通機関やツアーも充実しているので、初めて長城を訪れる人はどちらかに行きましょう。
万里の長城「八達嶺長城」の訪問記・見どころ
今回私は、万里の長城で一番人気の「八達嶺長城」へ実際に訪れてみました。
その時の様子を実際の写真を交えて書いていきます。
バスにて到着後、少し歩きます
今回は路線バス877線を利用して、万里の長城までアクセスしました。
バスを降りてから八達嶺長城まで約800メートルくらい離れているので、10分程度歩いての到着となります。
途中に荷物検査所があるので、荷物と身体検査をしてもらいます。
茶色の看板が見えてきたら、もうすぐで万里の長城です。
チケット売り場に到着(セット販売のみなので注意)
到着するとすぐにチケット売り場が見えてきます。
ここのチケット売り場は、「入場券、行きのロープウェイ、帰りの長距離スライダー」のセットチケットのみの販売です。
ロープウェイを利用するとすぐに頂上へ行けるため、便利ですが少し刺激が足りないと思うので、自力で登るのがオススメ。
万里の長城に足を使って登りたい人は、もう少し後のチケット売り場で入場券のみの購入ができますよ。
私は足を使って万里の長城に登りましたが、足の悪い方や体力に自信のない方は、セットチケットの購入でもOKです。
チケット売り場の横では、音声案内ガイドを「中国語が20元、英語が40元、デポジットが30元」でレンタルできます。
日本語のガイドが無かったため、今回は借りないことにしました。
万里の長城は見ているだけでもワクワクすると思うので、どうしても歴史背景を知りたい人以外は借りなくても大丈夫かと思います。
登城入口に到着、中のチケット販売所で入場券をGET
最初のチケット売り場から少し奥に進むと、万里の長城につながる登城入口があるので、ここに入りましょう。
冬のシーズンだったため、防寒の銀色のヒラヒラしたものが付いていました。
押しのけて前へ進みます。
万里の長城のチケット売り場です。
ここでは入場券のみの販売をしているので、ロープウェイなどが不要な方は、こちらでチケットを購入しましょう。
入場チケットを無事GETできました。
入場料は時期によって異なっており、
- 4~10月:40元
- 11~3月:35元
以上の金額となっています。
入場券を購入した後は、施設内の階段を登っていきます。
行きも帰りもここを通るシステムで、お土産がたくさん売っていました。
アトラクションから降りた後、お土産ショップが出口になっているテーマパークみたいな感じですね。
入場ゲートに到着
施設内から出ると、目の前に大きな門があるのでくぐります。
ついに万里の長城の入場ゲートが。
先程購入した入場券をスタッフに渡して入場しましょう。
後ろを振り返ると、中国の国旗ととともに万里の長城が見えました。
男坂か女坂か選ぶ
入るとすぐ、傾斜のきつい男坂(左側)と傾斜のゆるい女坂(右側)に分かれているので、どちらか選んで登っていきましょう。
男坂はかなり急勾配なので、初めて訪れる場合は右側の女坂に進むのが良いかと思います。
いざ、万里の長城へ
ついにやってきました、万里の長城です!
と言ってもあまりすることはなく、「ほー!すごいなー!」と言った感じに歩いていくだけ。
北一楼に到着しました。
万里の長城の途中にあるスペースを「楼閣」と言い、入り口を起点として順に「北一楼、北二楼、北三楼、、、」と数えていくようです。
後ろを振り返ると、さっきの入場ゲートと中国の国旗が見えます。
楼閣はしっかりとした造りになっており、中国の歴史が感じられます。
北二楼に到着しました。
まだまだ先は長く、果てしない。
後ろを振り返ると、中国の国旗がかなり遠くに見えます。
結構登ってきたんだなと実感するとともに、まだまだ続くのかという万里の長城の壮大さを実感しました。
北二楼と北三楼の間から撮影した万里の長城です。
そこにいた中国人のおじさんいわく、ここが一番キレイに撮影できる場所なんだとか。
確かに沢山の人がここで立ち止まって写真を撮っていました。
十分に満足したので、ここらへんで折り返して帰ることに。
長時間登らずとも、少し登れば充分に感動できましたよ。
というわけで、万里の長城「八達嶺長城」の訪問記は以上となります。
万里の長城(八達嶺長城)への場所・行き方・アクセス
八達嶺長城は北京の北に位置しており、交通機関を利用すれば、北京中心から1時間程度で簡単にアクセス可能です。
行き方・アクセス方法に関しては、別記事「北京市内から万里の長城(八達嶺長城)への行き方【877路直行バス】」で詳しく解説しているので参考にどうぞ。
万里の長城ツアーも上手に利用しましょう|KKday
万里の長城を効率よく攻めたい・自力でのアクセスが不安な方は北京市内から出ている「万里の長城ツアー」に参加するのもおすすめです。
ツアーを利用すると現地のプロが案内をしてくれるので、効率よく万里の長城を巡ることができますよ。
- 専用チャーター車ツアー
専用の車をチャーターして、フレキシブル・プライベートな車で万里の長城を楽しむことができます。
値段が少し張りますが、気を使う必要がなく自由な観光ができます。 - 相乗りバスツアー(慕田峪長城)
ホテル送迎付きの相乗りバスツアーです。
現地への行き方に迷う必要なく、時間にムダのないツアーです。
慕田峪長城の入場チケット料金込み。 - バス送迎サービス(慕田峪長城)
万里の長城まで、バスで送迎してくれます。
地下鉄の出口から直行バスなので、長い距離を歩いたりする必要もなく便利です。
慕田峪長城の入場チケット料も一緒に買うことができるので、手間も省けます。
万里の長城(八達嶺長城)の入場料・営業時間
- 4~10月
- 入場料:40元
- 営業時間:06:30~19:00
- 11~3月
- 入場料:35元
- 営業時間:07:30~18:00
万里の長城(八達嶺長城)の入場料・営業時間は、時期によって異なります。
訪れる前にしっかりと確認しておきましょう。
まとめ
というわけで本記事では、万里の長城「八達嶺長城」へ実際に訪れた経験をもとに、見どころや歴史背景などを解説してきました。
その壮大さや歴史の深さから納得の世界遺産であり、まさに圧巻。
同じ景色がずっとほぼ永遠に続いているので途中で飽きがちですが、誰しもが人生で一回は見ておきたい中国の歴史スポットです。
中国北京に訪れた際は、万里の長城まで足を伸ばし、中国の歴史を肌で感じに行きましょう!
歴史の授業でよく見た景色が、実際目の前に広がっている感覚は、人生でかけがえのない思い出になりました。行って良かった。そう思いました。