中国北京の地下鉄は東京と同じくらい張り巡らされており、どの観光地に行く場合でも地下鉄を利用してアクセスできます。
バスを利用すれば更に行動範囲が広がり、タクシーを利用しなくても北京市内を網羅できると言っても過言ではないほど、交通機関が発展しています。
そんな北京での地下鉄やバスの移動を便利にしてくれるアイテムが有りまして、それが北京市政交通カード「一卡通(イーカートン)」です。
日本のSuicaと同じように、事前にお金をチャージしておけば自由に地下鉄やバスを乗り降りできるというもの。
観光で地下鉄やバスを利用するとき、
- 移動にかかる値段が分からなくても、とりあえずタッチしとけばOK
- 券売機の列に並ばなくても良いので、時間短縮になる
- 中国語がわからなくても、簡単に交通機関に乗ることができる
- 小銭が不要なので、お金の管理が簡単になる
- 地下鉄やバスに割引料金で乗車可能(ほぼ半額)
以上のようなメリットがあり、北京観光には必須のアイテムです。
というわけで本記事では、中国北京の交通ICカード「一卡通(イーカートン)」の説明から、購入場所での買い方、使い方などを解説していきます。
中国北京の交通ICカード「一卡通(イーカートン)」とは
一卡通(イーカートン:正式名称は市政交通一卡通)は、2003年12月31日に導入された非接触式の交通ICカードです。
一卡通を利用して地下鉄やバスに乗ると運賃が半額になるので、北京観光には絶対に持っておきたい必須のアイテム。
一卡通はその他にも、タクシー、コンビニ、スーパーなどで利用が可能。
今中国はキャッシュレス大国となっており、現金での支払いを受け付けてくれないことも多々あります。
そんな中で一卡通は、日本人にとって利用しやすいキャッシュレスの支払い方法です。
一卡通の購入場所・買い方
一卡通を買うには、地下鉄駅の窓口での購入が一番便利です。
北京首都国際空港から市内まで「エアポートエクスプレス」を利用する方は、「三元橋駅」か「東直門駅」での乗り換え時に購入しましょう。
一卡通の買い方はとても簡単なので、中国語が話せなくてもOK。
地下鉄駅の窓口で一卡通の写真を見せて、お金を渡すだけで理解してくれるので、すぐに手に入れることができます。
「チャージしたい金額+20元」を窓口で渡しましょう。(20元はカード代のデポジット)
例えば100元を渡すと、デポジットの20元を引いた80元分をチャージしたカードがもらえます。
窓口まで行く勇気がなかなか出ない人は、
我要买一张一卡通、充值80元
(一卡通をください、80元のチャージもお願いします)
以上の文章を見せて100元渡すとスムーズです。
私の場合は、カードの画像を見せて100元を渡すだけで、80元チャージされた一卡通をすぐ返してくれました。
話すこともなく10秒くらいであっさり終了でした。
一卡通のチャージ方法
一卡通のチャージは、駅の改札付近にある券売機でのチャージができます。
- 券売機に一卡通を入れる
- 「充值(チャージ)」を押す
- お金を入れる
- 領収書が必要か不要を選択する
- 一卡通を取る
中国語が読めなくても簡単にチャージすることができました。
お札がなかなか入らない場合もよくあります。その時は、チャージしたい金額と一卡通を窓口に渡すとチャージしてくれますよ。
請加值(ちんじゃーずー・チャージしてください)
困った時は、この文字を見せればOKです。
一卡通の使い方
北京の地下鉄の自動改札です。
一卡通を「请刷卡(カードをタッチしてください)」(画像の水色部分)にタッチすると改札が開くので、そのまま通りましょう。
タッチすると現在チャージされている金額が表示されるので、便利です。
バスの場合は乗車時と降車時にそれぞれタッチ、タクシーの場合は降りるときに金額を確かめてからカードをタッチしましょう。
乗り方や支払い方は日本と全く一緒なので、特に問題はないですね。
一卡通はデポジットの払い戻しが可能
帰国時など、一卡通をもう使わないと思った時は払い戻しをしましょう。
我想退卡(カードを返却したい)
カードを渡して上の文字を見せれば、現金とデポジットが返却されます。
残額が100元以上あると引き出せませんので、払い戻しをする可能性がある場合は、計画的にチャージをしましょう。
一卡通は有効期限が6年あります。また北京に訪れる事がある場合は持っておくと、次回の購入の手間が省けますね。
私は思い出として一卡通カードを持ち帰りました!
一卡通はApple Payにも追加可能
意外に思うかも知れませんが、一卡通はApple Payに対応しています。
iPhone7以降のiPhoneに登録しておくことで、ICカードなしのiPhone1つで地下鉄に乗ることができます。
出張などで北京をよく訪れる方は便利かと思いますが、観光で訪れている場合はあまりメリットはなさそうですね。
気になる方は、Apple公式サイトを参考にしてみてください。
» 北京や上海の交通系ICカードをApplePayに追加する
交通ICカード「一卡通(イーカートン)」まとめ
というわけで本記事では、中国北京の交通ICカード「一卡通(イーカートン)」について詳しく解説してきました。
北京に行ったらまずすることは、一卡通を買うこと!
と言ってもいいくらい、かなり便利に利用できるカードです。
日本人でも簡単に一卡通を買って使うことができるので、北京に訪れた時はぜひ利用してみてください。