中国文明の発祥の地とも言われている西安。
西安では、秦の始皇帝が作らせた「兵馬俑遺跡」が世界遺産として最も有名ですが、西安の面白さはそれだけではありません。
西安にはその他にも訪れておくべき観光スポットがたくさんあり、観光客を飽きさせないとても魅力的な都市ですよ。
この記事を読めば、3泊4日で行くべき観光スポットやそのモデルコース、西安を個人旅行する方法が分かりますよ。
というわけで本記事は、「西安3泊4日の個人旅行で訪れるべき観光スポット・モデルコース」について書いていきます。
西安3泊4日の個人旅行の前提条件
西安3泊4日の個人旅行をするにあたって、旅行スタイルなどの前提条件をお伝えしていきます。
初日と最終日は基本的に移動日
日本から西安までは直行便だと4時間程度、経由便を利用すると更に倍の移動時間がかかります。
西安空港での入国手続き、西安空港からホテルへのアクセスなどを加えると、1日のほとんどが移動時間となります。
そのため、初日と最終日は基本的に移動日としてカウントします。
もちろん飛行機の時間や混雑具合によって空く時間があると思いますので、その場合は観光時間を伸ばしたり、他の観光スポットを追加したりしてください。
交通機関の移動は効率重視
西安の交通機関は他の都市に比べて安いので、効率を重視して路線バス・地下鉄・タクシーを使い分けます。
路線バスのルート上であれば路線バス、地下鉄の駅が近くにあれば地下鉄、アクセスしづらければタクシーといった感じで利用していきます。
西安3泊4日の個人旅行で訪れるべき観光スポット
西安3泊4日の個人旅行では、以下のスケジュールで観光スポットを訪れます。
観光スポット | |
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1日目 | 移動日(中国入国日) |
2日目 | 大雁塔、大唐芙蓉園、スタバ、鐘鼓・鼓楼 |
3日目 | 兵馬俑、華清池、西安城壁(永寧門)、回民街 |
4日目 | 移動日(中国出国日) |
1日目と4日目を移動日にしても西安の観光スポットを制覇できるので、個人旅行であってもとても観光しやすいですよ。
1日目|西安空港到着後ホテルへ
1日目は移動日のため、日本から西安までの移動からホテルでの宿泊までとなります。
西安空港から西安中心部のホテルまでは、タクシーを利用して移動しましょう。
タクシーを利用すると、スーツケースなどの重たい荷物を運んで乗り換えする必要がなくなり、次の日の観光の体力を温存しておくことができます。
西安空港から市内中心部までの料金は、およそ125元=1,937円なので結構コスパが良いです。
宿泊するホテルは、マリオットグループの「コートヤードシーアンノース」です。
高級ホテルにも関わらず、1泊6,000円程度とコスパが最高。
しかも、「朝食ビュッフェ、夕食、間食、アルコール、ソフトドリンク」がすべて付いてこのお値段なので、破格ですよ。
宿泊ホテルについて詳しくは、「西安のおすすめホテル「コートヤードバイマリオットシーアンノース」の宿泊記」にて記載しているので、西安のホテルを探している人は参考にどうぞ。
2日目|大雁塔、大唐芙蓉園、スタバ、鐘鼓・鼓楼
2日目は、西安中心部の観光スポットに訪れます。
比較的コンパクトにまとまっているので、観光しやすいモデルコースですよ。
大雁塔
大雁塔(だいがんとう)は唐の時代の、西遊記で有名な玄奘三蔵(三蔵法師)がインドから持ち帰った仏教の経典や仏画などを保存するために建てられた塔です。
大雁塔は登ることができ、最上階からはとてもきれいな景色を眺めることができます。
入場料は50元、大雁塔に登るには追加で30元が必要です。
大唐芙蓉園
大唐芙蓉園は、唐の時代をリアルに再現した歴史テーマパークで、中国の歴史が好きな人にはかなりおすすめ。
入り口から中国の圧倒的なスケールを感じることができ、その再現度は超一流。
三蔵法師を始めとする「西遊記」の4人組の像なんかもありますよ。
大唐芙蓉園の入場料は120元。
大雁塔からすぐ近くの場所に位置しており、アクセスも簡単なので、是非足を運んでみてください。
中国風のおしゃれなスターバックス
西安には中国風のおしゃれな建築をしたスターバックスがいくつもあります。
その中でも、大唐芙蓉園の南口入口付近にある「寺院風のスターバックス」がかなりおしゃれなので、休憩がてら見に行きましょう。
中国の土地さながらの造り方をしたスターバックスに感動すること間違いなしですよ。
西安にあるおしゃれなスタバに関しては、「中国・西安のおしゃれなスターバックスを2つ紹介【寺院風&鐘楼店】」にて更に詳しく記載しています。
鐘鼓・鼓楼
鐘鼓と鼓楼は、西安城壁内の中心にある中国特有の歴史的建造物。
中に入ることもできますが、外から見るだけでも充分です。
夜に訪れて夜景を見るのがおすすめ。
鐘楼と鼓楼の間は「鐘鼓楼広場」となっており、飲食店やショッピングモールが多くあるので、夕飯などは鐘鼓・鼓楼の近くで済ませましょう。
3日目|兵馬俑、華清池、西安城壁(永寧門)、回民街
3日目は、西安観光スポットの大目玉である世界遺産「兵馬俑」を中心として観光をします。
兵馬俑は西安の郊外にあるので、時間に余裕を持って行動しましょう。
兵馬俑
兵馬俑は、誰でも一度は目にしたことがある中国西安の世界遺産。
兵馬俑は秦の始皇帝のお墓を守るために造られた兵士や馬などの像で、その数なんと8,000体以上。
壮大なスケールから、20世紀最大の発見とも言われています。
兵馬俑遺跡は、西安旅行に来る人のほとんどが見に来る超有名な観光スポットなので、西安旅行の際は絶対に訪れておきましょう。
実際に行ってみると、想像以上のスケールのデカに圧倒されますよ!
アクセス方法など詳しくは、「兵馬俑|中国西安の世界遺産「秦始皇兵馬俑博物館」観光まとめ・行き方」にて記載しているので、合わせてどうぞ。
華清池
華清池は、玄宗皇帝が楊貴妃のために造営した離宮。
世界三大美人の一人である楊貴妃が、ここの温泉で美しい肌を洗っていたと言われています。
楊貴妃が入浴した温泉「海棠湯」、玄宗皇帝と愛を育んだ温泉「蓮華湯」などが公開されており、なんともロマンチック。
兵馬俑遺跡と同じ地域のとても近い場所に位置しているので、兵馬俑を見たついでに訪れておきましょう。
西安城壁(永寧門)
西安城壁は、完全に保存されている古代城壁の中で世界最大の、西安市内を周囲14kmにわたって囲む城壁です。
唐代の長安城をモデルにし、1370年~1378年の間でレンガを積み上げて作られました。
その大きな城門は上に登ることができ、レンタル自転車でサイクリングすることも可能です。
4つある入口の中でも「永寧門(南門)」がとても美しく、アクセスがしやすいのでおすすめ。
もちろん城壁内に入らず外から見るだけでも十分価値のある観光地なので、巨大な城壁を目に焼き付けに行きましょう。
回民街
回民街(イスラム人街)は、西安の美食街で西安のB級グルメをコスパ良く堪能することができる観光スポット。
中国とイスラムの文化が融合した独特の雰囲気もとても魅力的で、ただ歩いているだけでも楽しいですよ。
回民街は西安市内の中心にあり、場所が分かりやすく行き方も簡単なので、西安の観光プランにも組み込みやすいです。
西安旅行の締めくくりとして、回民街(イスラム人街)でおいしいグルメを食べておきましょう。
» 関連:西安の回民街(イスラム人街)でB級グルメを食べる【場所・行き方】
4日目|西安から帰国
4日目は移動日のため、ホテルから西安空港までの移動、そして西安空港から日本に帰国しましょう。
もしホテルチェックアウトから飛行機までの時間があり、まだ西安を観光できそうな場合は、西安駅に荷物を預けてから観光をしましょう。
西安駅の荷物預り所は安全に荷物を預かってくれますし、値段が安いのでおすすめですよ。
» 関連:中国・西安駅の荷物預かり所・コインロッカー【実際に利用してみた】
ホテルから西安空港までの移動は、西安駅付近から出ているエアポートバスでの移動が簡単でコスパが良いです。
» 関連:西安市内から西安咸陽国際空港へバスでの行き方・アクセス方法|中国
西安はタクシー料金も安いので、荷物が多かったり移動がめんどくさいと感じる方は、タクシーを利用するのも良いでしょう。
市内中心部から西安空港までの料金は、およそ125元=1,937円。
西安空港からの帰国便が早朝だったこともあり、西安空港で空港泊をしました。
西安空港での空港泊の様子を「西安空港の空港泊・仮眠方法は3つあり|トランジット・早朝深夜便も安心」にて記載しているので、合わせてどうぞ。
西安3泊4日の個人旅行で用意しておきたい事
西安3泊4日の個人旅行ならではの、用意しておきたい事や必要なものを紹介していきます。
準備をしていけば、個人旅行でも西安観光を堪能することができますよ。
中国ネット規制を回避できるSIMカード・レンタルWi-Fiの用意
中国では、中国政府のインターネット政策により、Google、LINE、SNSなど日本でよく使うインターネットサービスが利用できません。
これらのサービスはコミュニケーションを取るのに欠かせないツールですし、1日でも利用できないと本当に不便。
そこで中国旅行では、ネット規制を回避できるSIMカードかレンタルWi-Fiを用意しておく必要があります。
SIMカードか、レンタルWi-Fiどちらを選ぶかと言うと、
- スマホがSIMフリー端末の場合:中国聯通香港SIMカード
- SIMフリーではない、複数人で利用の場合:中国プレミアム回線ありのレンタルWi-Fi
以上の選び方でOKかと思います。
スマホがSIMフリー端末の場合、中国聯通香港SIMカードを今のSIMカードと入れ替えるだけで、手軽に自由なネット環境が手に入ります。
» 関連:中国用SIMカードは事前に日本で買うのがおすすめ【Amazon】
今使っているスマホがSIMフリー端末ではない、複数割り勘でネット環境を利用したい場合は、レンタルWi-Fiを借りましょう。
中国ネット規制を回避できるレンタルWi-Fiを選ぶときは、「中国プレミアム回線あり」もしくは「VPN付き」であることが重要です。
中国プレミアム回線あり・VPN付きのレンタルWi-Fiの有名どころは、
以上の3つの会社です。
どの会社でレンタルWi-Fiを借りても、中国のネット規制を回避してインターネット接続を楽しむことができますよ。
レンタルの際は、「中国プレミアム回線あり」もしくは「VPN付き」のプランを選択することをお忘れなく。
銀聯カードを発行しておく
中国は超キャッシュレス大国で、偽札予防の観点からも現金を利用することがほとんどありません。
むしろ、現金での支払いを断られることがあるくらいキャッシュレスを重視した国です。
VISA、MasterCard、JCBのクレジットカードを利用すればOKと思われるかもしれませんが、中国で国際ブランドが利用できるお店はなかなか少ないのが事実。
そこで、日本人でも中国でキャッシュレス決済ができる「銀聯カード」を利用する方法が、最も簡単でおすすめです。
銀聯カードは日本国内のクレジットカード会社で発行することが可能。
しかもそのほとんどが年会費無料なので、中国旅行前には前もって一枚発行しておきましょう。
私は安心安全の三井住友カードが発行している、「三井住友銀聯カード」をメインに利用しています。
中国旅行に銀聯カードが必要な理由や、日本で作れる年会費無料の銀聯カードを「中国旅行に必須の銀聯カード!日本で作れる銀聯クレジットカードを紹介」で詳しく記載しています。
中国地図アプリのダウンロード
いつも使っている地図アプリと言えば、Google Mapが定番だと思います。
中国ではネット規制の影響もあって、Google Mapの位置情報がおかしかったり、情報量が極端に少なかったりと使い物になりません。
なので、中国では中国独自の地図アプリを利用するようにしましょう。
中国独自の地図アプリと言ったら何やら難しそうですが、Google Mapととても似ており、中国語がわからずとも簡単に使うことができますよ。
中国の地図は2大巨頭である、「Baidu地図」か「高徳地図」のどちらかをダウンロードしておけばOKです。
どちらも利用料無料なので、両方ダウンロードしてみて使いやすい方を利用するのがベストです。
まとめ:西安3泊4日は個人旅行でも観光スポットを充分制覇できる
というわけで本記事は、「西安3泊4日の個人旅行で訪れるべき観光スポット・モデルコース」について書いてきました。
西安は観光地が多いためか交通機関もしっかり整っており、個人旅行でもなんなく観光スポットを巡ることができました。
タクシーをかなり使いましたが、値段も安いですしボッタクリにあったことも一度もないので、中国の中でも旅行者に優しい地域だと感じました。
西安の観光スポットの中でも兵馬俑はかなり感動して、一生に一度は見ておくことをおすすめします。
というわけで本記事は以上となります。
西安の個人旅行をする人の参考になれば嬉しいです。